滋賀県の名神高速道路における大型貨物自動車と車両との交通事故

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滋賀県の名神高速道路における大型貨物自動車と車両との交通事故

【判例名】

大阪地裁平成25年3月8日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第2号)

 

【後遺障害等級】

障害等級別表第1第1級1号

 

【賠償額】

36,921,691円

 

【事案の概要】

平成21年5月25日午後3時50分ころ、滋賀県犬上郡多賀町大字敏満寺先名神高速道路上り線419.9キロポスト付近を原告同乗の普通乗用車が走行中、大型貨物自動車が後方から追突した交通事故である。
被害者は症状固定時46歳、無職の男性である。

 

 

【怪我と後遺症の内容】

脊椎損傷、第五胸椎脱臼骨折、右鎖骨骨折の損傷を負い、神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、常に介護を要する障害等級別表第1第1級1号の後遺症を残し、症状固定した。また、症状精神病があるとして、同症状は既存障害として自賠等級別表第2第9級第10号が認定された。

 

【判例要旨】

1)過失相殺  
被害者は、事故時、被害車の助手席シートを全て倒して寝ていた。シートベルトはシートが正しい位置・状態にあるときに装着されていなければその効果が上がらないことは明らかで、それが原告の損害拡大に寄与したと推認され、両者の過失割合を、被害者5、加害者95と認定した。

 

5) 素因減額
原告は、本件事故により受傷し、神経系統の機能または精神に著しい障害を残したが、症状精神病の既存障害(別表第2の9級相当)があり、本件事故後、入院中に病状精神病の症状が悪化したなどの事由は認められなかったため、25%の素因減額を認めた。

 

6) 褥瘡治療費
原告は本件事故により下半身麻痺となり、ベッドや車いすでの生活となっていることから、事故と褥瘡発症との間には因果関係が認められるが、原告は体位変換を拒み、禁煙指導に従わないなど、褥瘡に対する医師の指示を守らないことが褥瘡の発症と長期化に寄与しているとして、褥瘡の治療費については50%の限度で認めた。

 

7) 将来の介護費用
第5胸椎脱臼骨折による第7胸髄レベル以下の完全麻痺であり、摘便といった排便処置、褥瘡治癒またはその防止のための体位変換などを含めた介護が必要であることから、将来の介護費用は1日7,000円とし、40,369,000円を認めた。

 

8) 後遺障害逸失利益
原告は、覚せい剤の影響などで仕事をしていなかったこと、覚せい剤による症状精神病は完全に治癒しているとは認められないこと、労働安全衛生法による技能講習を修了していることなどを考慮し、基礎収入を2,325,850円とし、労働能力喪失率100%、就労可能年数を21年として、29,819,722円を認めた。

 

9) 後遺障害慰謝料
被害者本人2500万円、妻200万円を認めた。