愛知県清須市の一般道で交差点以外の場所を横断した小3男児と乗用車が衝突した交通事故

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愛知県清須市の一般道で交差点以外を横断した男児と乗用車が衝突した交通事故

【判例名】

名古屋地裁平成25年3月19日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第2号)

 

【後遺障害等級】

5級2号

 

【賠償額】

89,247,418円
両親にそれぞれ慰謝料2,250,000円(過失相殺後)

 

【事案の概要】

平成18年5月12日午後4時40分ころ、愛知県清須市阿原の宮の一般道にて、男子児童が自転車に乗り、交差点以外の道路を横断していたところへ、被告が運転する普通乗用車正面が自転車に衝突した交通事故である。
被害者は、事故当時の年齢が8歳の小学校3年生の男児。症状固定時は10歳。

 

【怪我と後遺症の内容】

事故後、意識障害及び呼吸不全となり、B病院の集中治療室で治療を受け入院(84日)。頭部外傷、肺挫傷、肋骨骨折、顔面骨折、顔面打撲等。その後、同病院とC病院にて脳機能の回復のため、33日間通院。B、Cいずれの病院の診断においても、高次脳機能障害による神経系統の機能または神経に著しい傷害を残し、軽易な労務以外の労務に服することが不可能であるという症状固定の診断を受け、5級2号と認められた。

 

【判例要旨】

1) 過失割合
加害者は、制限速度40キロメートルのところを時速約45キロメートルという制限速度を超えた速度で直進。原告自転車を発見しないまま(前方不注視)衝突した。
被害者は、交差点を渡るべきで、道路を横断する際も右方注視義務を怠ったが、被害者は児童であることからその過失を重視すべきではないとし、被害者10、加害者90と認定した。

 

2) 逸失利益
労働能力は79%喪失したと認定され、基礎収入5,503,900円、18歳から67歳までの就労可能期間とし、53,469,656円と認定した。

 

3) 退院後症状固定までの介護費
退院後症状固定時までの約22カ月間(658日間)の介護費につき、日額4,000円、2,632,000円と認めた。

 

4) 後遺障害慰謝料
被害者の精神的苦痛に対する慰謝料は、14,000,000円と認定された。

 

5) 将来付添費
重篤な高次脳機能障害を負い、今後一生にわたる随時看視、声かけを要することから、日額3,000円、平均余命69.52年間必要であるとし、21,144,231円と認定された。

 

6)症状固定後の検査治療費及び通院交通費
被害者は平成22年3月16日から平成24年2月25日までの間(実通院日数15日)に通院して診察を受けた診察料と通院交通費(付添人の分も含める)の581,679円を認める。

 

7)被害者父親の逸失利益と母親の外傷後ストレス障害の治療費・通院交通費
本件事故との相当因果関係を認めることはできないとし0円。

 

8)なお、被告保険会社が適正な法律上の賠償額の支払い責任を一切争っていないとしても、原告らは、同じ手続きの中で被告(加害者)に対する損害賠償請求の訴えと、被告保険会社に対する保険金請求の訴えを併合して請求することができるとして、被告保険会社に対する請求は訴えの利益を欠き、却下されるべきであるとの被告保険会社の本案前の抗弁は理由がないとした。