神奈川県藤沢市の夜間路上をツーリング中の大学バイク同好会メンバー同士の接触交通事故

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神奈川県藤沢市の夜間路上をツーリング中の同好会メンバー同士の接触交通事故

【判例名】

横浜地裁平成25年3月26日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第2号)

 

【賠償額】

2,192,320円

 

【事案の概要】

平成19年4月27日午後8時50分ころ、神奈川県藤沢市の路上にて、被告が運転する普通自動二輪車の後輪付近とその後方を走行していた原告が運転する大型自動二輪車の前輪とが接触した交通事故である。
原告と被告は、同じ大学のバイク同好会のメンバー。原告は、症状固定時(平成20年7月14日)23歳の大学生、男性。

 

【怪我と後遺障害の内容】

原告は、右腕神経叢損傷、右寛骨白骨折(骨盤骨折)等の傷害を負い、B病院に51日間入院。右上肢機能障害及び右股関節の機能障害により併合4級と認定された。

 

【判例要旨】

1)過失割合
制限速度が時速40キロメートルのところを時速約90キロで走行(速度超過)していた原告が、前方をよく確認せず(前方不注視)、またその必要もないのに追い抜こうとした際に発生した事故と認められた。また、ツーリング仲間の原告が追いつくのを待っていた被告が後方をよく確認するなどしていれば本件事故を回避できた可能性もあったといえ、原告80、被告20と認定した。

 

2)逸失利益
男子大卒平均賃金6,686,800円を基礎収入とし、事故後に大手の建設会社に正社員として雇用され、平成23年分の年収額は4,022,670円であること、障害者枠での雇用であること、主な後遺障害は右手の機能障害であることから、労働能力喪失率を80パーセントと認定。就労始期を25歳からと認め、67歳までの42年間を労働能力喪失期間とし、84,539,340円と認定。

 

3)遠隔地病院(A総合病院)の治療費
平成19年7月2日から、肩肘・手指の機能再建治療を行なっている山口県にあるA総合病院で、同県内にアパート借りて通院治療を受け、指を少し動かせるようになったなどの一定の効果があり、治療の必要性があったと認められ、1,848,155円の治療費を認定した。また、原告の通院交通費と通院治療のために賃借したアパート賃料(症状固定時までの3カ月分)、付添人交通費、入院付添時の宿泊費等の賠償も認定された。

 

 

4)大学休学によって生じたアパート賃貸借契約解約料と引越費用
解約に伴う賃料1カ月分(48,000円)及び引越費用(65,000円)を損害と認定された。

 

5)休学中の授業料
本件事故の治療により、平成19年4月から平成21年3月まで大学を休学し、学籍を維持するために支払った学費(80万円)を損害と認める。

 

6)後遺障害慰謝料
後遺障害慰謝料は、16,700,000円を認めた。

 

7)損益相殺
障害基礎年金は、支給額全額が受給権者に生じた障害に対する給付であること及び国民年金法22条の趣旨に基づき、過失相殺前に控除すべきと認めた。