横浜市茅ケ崎の交差点で運転中に歩道に突っ込み女性を死亡させた18歳大学生の交通事故

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横浜市茅ケ崎の交差点で運転中に歩道に突っ込み女性を死亡させた交通事故

【判例名】

横浜地裁平成25年3月26日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第2号)

 

【死亡・後遺障害等級】

死亡

 

【賠償額】

1億278万1656円

 

【事案の概要】

平成21年6月1日午後9時33分ころ、横浜市都筑区茅ヶ崎の一般道にて、加害者が運転する普通自動車が歩道に突っ込み、信号待ちしていた被害者に衝突し、同日に死亡させた交通事故である。被害者女性は、死亡時43歳・看護師。
加害者男性は、18歳大学1年生。自動車運転過失致死傷で禁錮6年の実刑判決を受けた。

 

【判例要旨】

1)加害者両親の責任
被告は、事故の約1カ月に運転免許を取得したばかりで、運転技能が未熟であったところ、同年5月22日に右足親指を骨折し、父親が自ら積極的に左足でアクセル及びブレーキの操作を教え、母親はその事実を知りながら助手席に同乗した。また、加害者が通っていた高校の校則はバイク禁止だったが、両親は息子に中型の運転免許を取得させ、250ccのバイクも買い与えた。
両親の監督義務違反を認めたうえ、事故との相当因果関係を認定した。

 

2)死亡逸失利益
看護師として約21年間勤務し、死亡当時43歳。母親と2人暮らしで婚約者がおり、近く結婚する予定だったことが認められ、生活費控除率は30%、逸失利益は75,527,1231円と認定された。

 

3)死亡慰謝料
被告は、制限時速50Kmの道路を時速70Kmで交差点を直進し(スピード違反)、すでに同信号機が赤色の灯火信号を表示していたのを見過ごし(前方不注視)、信号待ちしていた被害者と他の2名の女性と衝突し、全員を死亡させたという重大な過失によって生じたものであること。また、被害者は何らの過失もないにもかかわらず、突然この世を去ることになったもので、その無念さは察するに余りあるとして、慰謝料は2300万円と認められた。

 

4)原告である母親と姉の慰謝料
母親の精神的衝撃は甚大なものであったと認められること。また、その他刑事事件における被告の弁解内容など本件に現れたすべての事情を考慮し、慰謝料は300万円と認める。
また、姉は結婚後に家を出ており、20年以上の期間は一緒に生活していなかったこと。また、年に会っていたのは3回程度であったことから、精神的苦痛を受けたことは否定しがたいが、民法第711条所定の者と実質的に同視しうべき身分関係が存在したとまでは認められないとして、慰謝料請求を棄却した。