東京都世田谷区で赤信号で停車中に後ろから追突された交通事故と、その8カ月後に神奈川県厚木市の高速道路で渋滞中に後ろから追突されたという2つの交通事故の両被告の共同不正行為が成立した事例

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2つの交通事故の両被告の共同不正行為が成立した事例

【判例名】

東京地裁平成25年3月27日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第2号)

 

【後遺障害等級】

第14級9号

 

【賠償額】

被告Aは原告に対し、91万4,850円
被告Aは原告会社に対し、71万3,651円
被告AとBは原告に対し、連帯して326万9,588円
被告AとBは原告会社に対し、連帯して13万8,876円

 

【事案の概要】

原告は、会社取締役の男性。第一事故後、約8カ月後に第二事故に遭う。

 

第一事故
平成19年3月22日午前8時20分頃、原告が自家用普通貨物自動車を運転して東京都世田谷区粕谷の一般道において、原告が対面信号機の赤色灯火信号表示に従って停止していたところ、その後方に、被告Aが運転する自家用普通貨物自動車が追突した交通事故。原告は第一事故当時33歳。

 

第二事故
第一事故発生から約8カ月後の平成19年11月25日午後6時45分ごろ、神奈川県厚木市の高速道路において、原告が運転する自家用普通乗用車が渋滞のため停止していたところ、その後方に、被告Bが運転する自家用普通貨物自動車が追突した交通事故。原告は第二事故当時34歳。

 

【怪我と後遺症の内容】

第一事故により、頚椎捻挫、腰椎捻挫、両膝挫傷の障害を負い、しびれや頚椎捻挫に伴う頭痛等の神経症状が生じ、その症状は平成19年10月30日に固定したが、その後も残存した。そして、その症状は、第二事故によりわずかに悪化し、平成20年7月31日に固定したが、その後も頚椎捻挫に伴うしびれ、頭痛が残存したという経緯であったものと認められる。
最初の後遺障害等級認定では、自賠責保険の後遺障害に該当しないと判断されたが、原告が異議申し立てをしたところ、2度目の後遺障害等級認定では、平成22年3月18日、局部に神経症状を残すものとして第14級9号の認定を受けた。

 

 

【判例要旨】

第一事故の被告Aの行為と第二事故の被告Bの行為との関係
衝撃の程度は第一事故のほうが第二事故よりも大きく、2つの事故後の治療経過と症状経過等に照らすと、第二事故後の症状とその前の症状との間に大きな変化はないといえる。第二事故後の症状に与えた影響は、第二事故よりも第一事故のようが大きいと考えられ、第一事故にて頚部を受傷し加療中に、第二事故にて同一部位である頚部を受傷したものであるから、第一事故と第二事故による共同不正行為が成立した。

 

慰謝料
第一事故と相当因果関係にある慰謝料は100万円、
2つの事故による傷害慰謝料は100万円、後遺障害慰謝料は110万円を認めた。

 

2つの事故による後遺障害逸失利益
72万7,356円を認めた。