東京都日野市の信号機のない丁字路で直進自転車と右折車両が衝突した交通事故

tel0120-962-845
受付時間 平日10:00〜18:00
みらい総合法律事務所
〒102-0083 東京都千代田区麹町2丁目3番 麹町プレイス2階

東京都日野市の信号機のない丁字路で直進自転車と右折車両が衝突した交通事故

【判例名】

東京地裁 平成25年1月30日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第1号)

 

【死亡・後遺障害等級】

1級1号

 

【賠償額】

原告に1億1,836万4,616円
原告配偶者に200万円、子2名に各100万円

 

【事案の概要】

平成14年11月21日午後6時35分ころ、東京都日野市の信号機による交通整理が行われていない丁字路交差点に原告が運転する自転車が直進したところ、左方から右折してきた普通乗用自動車が衝突した事故である。
原告は事故時59歳の兼業主婦、臨時給食調理員。症状固定時63歳。

 

【怪我と後遺障害の内容】

原告は、脳挫傷の傷害を負い、左完全片麻痺、中ないし重程度の認知障害のある高次脳機能障害の後遺障害を残して平成18年10月症状固定し、1級1号の後遺障害等級が認定された

 

【判例要旨】

1) 逸失利益
被告は、右折進入に際し右方を全く認識しなかった著しい過失がある一方、自転車搭乗者にも一方通行規制の道路を逆走しており。交差点進入に際し前方等の安全確認を怠った過失があるとして、両者の過失割合を原告15、被告85と認定した。

 

2) 親族付添看護費用
入院日数1,441日につき日額6,500円を、将来介護費用として入院費用相当額の月額13万800円の限度で、転居後の期間につき平均余命までの施設費用として年額336万円、入居一時金等1500万円を、それぞれ認め、さらに将来雑費(おむつ代及び紙パンツ)として年額約71万円を認めた。

 

3) 休業損害
事故前年の給与所得約112万円等を踏まえ、日額9,639円を基礎収入とし、症状固定時までの入院期間1,441日につき休業損害を認めた。

 

4) 逸失利益
労働能力喪失率100%、労働能力喪失期間を平均余命の約半分の13年とし算定。事故後に生じた配偶者の死亡につき、事故後に夫が死亡して被害者が独身となったことが上記認定を左右する事情にあたらないと認めた。

 

5) 慰謝料
傷害慰謝料538万円、後遺障害慰謝料2,400万円をそれぞれ認定した。

 

6) 既払保険金の充当方法
109回にわたる既払保険金の充当方法につき、支払状況が被害者の入院費等に概ね対応していること等から、支払保険金を損害賠償債務元本に充当するとの黙示の合意があったと認められるのが相当であるとし、既払金につき遅延損害金の支払債務にまず充当すべきであるとする原告の主張を認めなかった。