大阪府枚方市の路上における自動車と原付自転車が接触した交通事故

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大阪府枚方市の路上における自動車と原付自転車が接触した交通事故

【判例名】

大阪地裁 平成25年5月31日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】

死亡(死亡前に後遺障害等級1級に該当)

 

【賠償額】

被害者の夫に対し、2,145万1,791円
被害者の3人の子らに対し、各715万0579円

 

【事案の概要】

平成21年6月25日午後1時14分ころ、大阪府枚方市の片側一車線の路上にて、加害者運転の普通乗用自動車が、先行していた被害者運転の原動機付自転車を追いこす際に接触した交通事故である。

 

【怪我と後遺症の内容】

意識障害に伴う頭部外傷、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、脳挫傷等の障害を負って、植物状態(寝たきり状態)となり、平成21年6月25日から平成23年3月11日までの625日間、病院に入院した後、心膜炎及び外傷性水頭症により死亡した。
被害者は、事故時71歳の主婦。夫と3人の子あり。死亡時73歳。

 

【判例要旨】

1)過失相殺
加害者らは過失相殺を主張するが、事故の直接の原因は、加害者が被害者の動静注視という基本的な注意義務を怠った重大な過失にあり、被害者に過失相殺すべきほどの過失ないし落ち度があったというきおとはできないとして、過失相殺を否定した。

 

2)付添看護費及び交通費
病院は、完全看護であり、被害者の看護ないし介助は基本的に病院の看護師が行っていたこと、病院から原告らに対して付添看護の指示がされたことはなかったことなどが認められる。被害者の治療上、看護上の観点から、近親者による付添看護が必要であったとはいえず、原告らが行っていた面会の相当部分は親族間の情愛に基づくお見舞いの域をでるものではない。
しかし、被害者が完全な植物状態ではなく目を開けて反応を示すような状態であった以上、近親者としてできるだけ面会して回復を願うことはごく自然かつ相当なことであり、本件事故と相当因果関係のある625日間の付添看護費を、日額2,000円(交通費込み)として125万円を認めた。

 

3)死亡逸失利益
被害者(死亡時73歳)の死亡逸失利益は、就労可能年数を8年、生活費控除率を30%として算定するのが相当であり、991万8,943円と認めた。

 

4)慰謝料
入院慰謝料は400万円、死亡慰謝料は1900万円(近親者固有の慰謝料は夫150万円、3人の子各50万円、合計300万円と併せると2,200万円)と認めた。