大阪府豊中市の交通整理の行われていない交差点における普通乗用自動車と原付バイクの衝突事故

tel0120-962-845
受付時間 平日10:00〜18:00
みらい総合法律事務所
〒102-0083 東京都千代田区麹町2丁目3番 麹町プレイス2階

交通整理の行われていない交差点での普通乗用自動車と原付バイクの衝突事故

【判例名】 

大阪地裁 平成25年6月25日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】

なし

 

【賠償額】

第1事件 12万4,100円
第2事件 26万8,813円

 

【事案の概要】

平成23年10月13日午後5時50分ころ、大阪府豊中市の交通整理の行われていない交差点において、優先道路を進行してきた原告車(普通乗用自動車)と、一時停止標識のある道路を進行した被告原付自転車が出会い頭に衝突した交通事故(第1事件)。原告は、事故当時68歳の男性。
第2事件は、原告の娘(住所同一、生活関係上一体)の損害(修理費用と経済的全損、買換諸費用)。

 

【判例要旨】

1) 過失相殺
事故態様としては、その責任の大半は被告にあるといえるが、原告車両が四輪車であり、原付である被告車両に対して相対的に交通強者であるというべき立場にあることを考慮して、過失割合を、原告15、被告85と認定した。

 

2) 事故車両保管費
原告車両が事故により動かなくなったため、ガレージで保管せざるを得なくなったとして5ヵ月分を主張するが、事故の約1ヵ月後には、原告において経済的全損であるか否かを判断できる状況になっていたとして、1ヵ月分の1万1,000円を認めた。

 

3) 代替車両借用費、代車借用交通費、代車借用人件費
原告は、姪夫婦から空いている時間のみ車を借用することとなり、その借用費を1日6,000円、1ヵ月20日間利用し、その5ヵ月分を主張。
親族からの代金支払いの約束のない代替車両借用に関する謝礼について、社会的儀礼としての謝礼の範囲では、損害として事故と相当因果関係を認めることができるとし、実費ではなくあくまで社会的儀礼の範囲での金額にとどまるのであることを考慮すると、相当とすべき範囲は最大でも1日3,000円にとどまるとし、その期間は事故車両保管費と同様、事故から約1ヵ月程度が相当であるとし、代車車両借用費として30日分の9万円を認めた。交通費、人権費は0円。相当因果関係があるとも、生じているとも認められない。

 

4) 第2事件/原告娘の損害(修理費用と経済的全損、買換諸費用)
いわゆるレッドブックにも価格記載がなく、初度登録は約14.5年前、走行距離約6万8,000キロメートルの車両(購入価格104万,5000円)を定率減価償却法により計算した残存時価額約10万5,000円は、修理費用を下回ることから経済的全損にあたり、車両損害はその範囲でのみ認められるとした。
この場合において買換諸費用として、消費税、登録費用、車庫証明、納車手数料、解体処分費用、抹消登録費用のほか、減価償却法による金額算定が必ずしも具体的な取引実情を反映してなされたものではないという本件の個別的な事情の下では、車検登録料を含んだ整備費用12万5,000円は、車両時価額に算入すべき費用として相当性を欠くものではないと認めた。