兵庫県加西市内の交差点を左折する際、被告が原告所有の貨物自動車の左側面を電柱に衝突させた交通事故

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左折する際、被告が原告所有の貨物自動車の左側面を電柱に衝突させた交通事故

【判例名】 

神戸地裁 平成25年6月26日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】 

なし

 

【賠償額】 

18万0,180円

 

【事案の概要】  

平成22年9月24日午前11時ころ、被告が兵庫県加西市内の交差点を左折する際、左方の安全確認を怠り、道路左側に設置されている電柱に原告車の左側面を衝突させた事故である。
第一審原告は、貨物自動車運送事業を営む資本金1,500万円の株式会社。
第一審被告は、平成20年11月25日に第一審原告との間で雇用契約を締結し、本事故当時、第一審原告の従業員であった。

 

【判例要旨】 

1)原告車の修理費用
被害車(大型トラック)の修理費用につき、大型トラックにおいて塗装の剥げや傷が生じることは予想されており、被害車が実際に修理されることなく使用され続けているから損害は生じてないとする加害者の主張を認めず、事故によって車体に損傷が生じた以上、それを従前の状態に復するための費用は、車両の所有者などの損害と認めた。
この理は、車両が大型トラックである場合や、車両が実際には修理されずに使用され続けている場合にも異なるものではないとした。

 

2)第一審の司法書士費用
事故と相当因果関係のある第一審原告の司法書士(訴訟代理人)費用相当損害金につき、原審の訴訟の経緯に鑑み1万6,380円を認めた。

 

3)信義則上の制限
使用者が、その事業の執行につき、なされた被用者の加害行為により直接損害を被った場合には、諸般の事情を照らし、損害の公平な分担という見地から、信義則上相当と認められる限度において被用者に対し損害賠償請求をすることができるとし、本件に現れた一切の事情を鑑みれば、事故により使用者が被った損害(修理費用)のうち、被用者に対して賠償を請求できる範囲を信義則上、5分の1を限度と認めた。