大阪府豊中市の市街地の信号機も自転車横断帯もない交差点の横断歩道上を自転車に乗って横断している小学生に普通貨物自動車が衝突して死亡させた交通事故

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横断歩道上を自転車で横断中の小学生に普通貨物自動車が衝突し死亡させた事故

【判例名】 

大阪地裁 平成25年6月27日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】 

死亡

 

【賠償額】 

被害者の両親に 各2,729万9,366円
双子の弟に 47万5,000円
妹に 19万円

 

【事案の概要】 

平成20年2月29日午後4時54分ころ、大阪府豊中市の信号による交通整理が行われていない交差点において、被害者が自転車横断帯の設けられていない横断歩道上を自転車に乗って横断しているところを、被告Aが運転する被告車(普通貨物自動車)を自転車左側部に衝突させ、自転車と被害者もろとも右斜め前方に跳ね飛ばし、交通渋滞のため対向車線上で停止していたD運転に関わる普通貨物自動車右側部に衝突させて路上に転倒させ、被害者に頭蓋骨骨折の負傷を負わせ死亡させた交通事故である。
被害者は、事故当時小学4年生(10歳)の男児。
被告B社はAの使用者で、業務の執行中に発生した事故。被告C工業社は、被告者の保有者。

 

【判例要旨】 

1)過失割合
事故の主な原因は、被告Aが交差点を通過する際に、横断歩道が設置されていたにもかかわらず、減速、徐行等を行わず、指定最高速度を超える速度で走行したこと、進路前方、左右の安全を充分に確認しなかった過失にある。
他方、死亡した被害者は、同車線上の接近車両の有無等の安全確認をしなかったものと推定される。付近に自転車横断帯のない横断歩道上を横断する際には、自転車を降りて横断するのでない限り、横断歩道を通過しようとする車両に対して、歩行者と同様の絶対的な保護が法的に認められているとはいえない。また、自転車で横断歩道上を通過するという光景は日常よく見かけられるものであるとしても、落ち度を評価することが妨げられるものとはいえない。被害者が当時10歳であることも含め総合考慮すると、両者の過失割合を、被害者15、加害者85と認定した。

 

2)入院雑費
争点の1つである損害額において、入院雑費を0円と認めた。事故によりC病院救命救急センターに搬送されたことが認められ、センターに到着した際、呼吸停止、出血性ショックの状態で、脈拍は測定できず、死亡日時は、事故発生から間をおかない時刻(即死状態)であったとされ、入院と評価することは困難であり、入院雑費を要したとは認められない。

 

3)逸失利益
就労可能年数は18歳から67歳までの49年間とし、3,384万1,554円と認めた。

 

4)死亡慰謝料
死亡慰謝料は、2,000万円と認めた。

 

5)固有の慰謝料
固有の慰謝料として、被害者の両親各150万円、弟50万円、妹20万円と認めた。