福岡県久留米市の路上において、火災発生による出動指令を受けて火災現場に向かっていた消防車が反対車線に出てトラックと衝突した交通事故

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出動指令を受け現場に向かった消防車が反対車線に出てトラックと衝突した事故

【判例名】

福岡地裁 平成25年6月27日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】

なし

 

【賠償額】

被告組合に対し、被告Aと原告が連帯して124万6,772円

 

【事案の概要】

平成22年7月14日午前4時2分ころ、福岡県久留米市の路上において、片側2車線の国道の第2車線を走行中の被告Aが運転する原告所有の大型貨物自動車が、同車線を対向して走行してきた被告Bの運転する消防用自動車と衝突した交通事故。
被告Bは火災発生による出動指令を受け、火災現場に向かうべくサイレンを吹鳴させながら緊急自動車として片側2車線の道路の第2車線を走行させていた。前方の交差点の赤信号により第1車線に1台、第2車線に2台車両が停止していたので、これらを追いこすため、中央線を越え、消防車の全部を反対車線の第2車線にはみ出して走行したところ、反対車線の第1車線から第2車線に進路変更をした大型貨物自動車と衝突した。
被告Aは、運送事業を営む原告の被用者で、事故時は原告の事業を執行中。
被告Bは、被告組合の職員として、同被告から火災発生による出動指令を受けて火災現場に向かうため、消防車を運転していた。

 

【判例要旨】

消防車運転者Bの過失について。
1)はみ出し方の範囲
道路交通法39条1項に基づき、緊急自動車が追い越しをするため、その他やむを得ない必要があって道路の右側部分にその全部または一部をはみ出して通行することが許容される場合に、安全運転の義務に加えて、そのはみ出し方をできるだけ少なくしなければならない義務はないと認めた。

 

2)徐行義務
道路交通法17条5項に基づき、緊急自動車が道路の右側部分にはみ出して通行することができる場合に、徐行義務を負わないと認めた。

 

3)消防車運転者Bの過失
消防車運転者に過失がないと認め、国家賠償法1条1項の責任を否定した。