東京都葛飾区奥戸の交差点を右折する乗用車が直進進行の原付バイクと衝突した交通事故

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交差点を右折する乗用車が直進進行の原付バイクと衝突した交通事故

【判例名】

東京地裁 平成25年6月28日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】

併合9級

 

【賠償額】

2,942万3,751円

 

【事案の概要】

平成22年3月5日午後6時30分ころ、交通整理が行われている東京都葛飾区奥戸の交差点において、直進する原告自動二輪車と対向右折の被告乗用車が衝突した交通事故である。
原告は、事故当時37歳、症状固定時38歳の男性会社員である。

 

【怪我と後遺症の内容】

右大腿骨粉砕骨折、右膝拘縮等の傷害で入院治療を受け、平成23年8月9日に症状固定の診断。右膝関節の機能障害につき10級11号、右股関節等の障害につき12級13号、右大腿骨の変形癒合につき12級8号(右下肢の短縮障害の13級8号該当は上位等級に評価)、併合9級の自賠責後遺障害等級が認定された。

 

【判例要旨】

1) 過失相殺
被告は、交差点を右折進行するにあたり、前方左右を注視し、対向直進車の有無及びその安全を確認しながら右折進行すべき注意義務を怠り、後部座席の息子に注意を奪われて、対向直進車の有無を十分確認しないまま原告車の直前で右折進行した過失があると認め、被告者の動静に対する注視が不十分であった原告の過失を5、被告の過失を95と認定した。

 

2) 休業損害
休業損害として430万5,604円を認めた。

 

3) 後遺障害逸失利益
入社3年後である原告の事故前年度の収入が賃金センサスの平均賃金をかなり下回ることから、症状固定の賃金センサス男子学歴計全年齢平均賃金の80%を基礎収入とし2,233万2,032円と認めた。

 

4) 入院慰謝料
被告は、事故直後、右大腿骨粉砕骨折の重傷を負って歩道上に転倒している原告に対し、「お前、どこ見て走っているんだ。」と怒った口調で言い、自分は悪いと思っていないと主張したため、原告(入院約7ヵ月、通院約10ヵ月)が入院中の平成22年5月、被告側任意保険会社は治療費の支払を停止したため、労災保険給付を請求するなどの対応を余儀なくされた。また原告の妻及び母は、本件交差点付近で大量のビラを配布するなどして、本件事故の目撃者を捜したことが認められる。被告のこのような不誠実な対応等を考慮して、入院慰謝料として350万円を認めた。

 

5) 後遺障害慰謝料
後遺障害による慰謝料として690万円を認めた。