神奈川県藤沢市の信号機の設置された交差点を青信号で横断中の自転車と右折進行の乗用車が衝突した交通事故

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交差点を青信号で横断中の自転車と右折進行の乗用車が衝突した交通事故

【判例名】

横浜地裁 平成25年6月28日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第3号)

 

【死亡・後遺障害等級】

併合11級

 

【賠償額】

1,329万9,451円

 

【事案の概要】

平成22年3月11日午後11時35分ころ、原告が神奈川県藤沢市の信号機の設置された交差点を横断していたところ、被告が運転する普通貨物自動車が右折進行してきて衝突し、原告が原告自転車もろとも横転した交通事故。
原告女性は、症状固定時41歳、パート従業員。

 

【怪我と後遺症の内容】

急性硬膜下血腫、脳挫傷の傷害を受け、後遺症として嗅覚脱失12級相当、めまい12級13号の後遺症を残し症状固定した。この後遺症については、併合11級の自賠責後遺障害等級が認定された。

 

【判例要旨】

1) 過失割合
原告に注視義務違反等があったとしても、被告車両には見通しがよい本件交差点において、横断歩道やその前後の安全確認をせず、青信号に従い低速で前照灯を点灯して自転車横断帯の上を直進していた原告自転車に気がつかずに右折を継続した過失があり、原告5、被告95と認定した。

 

2) 後遺障害逸失利益
原告の労働能力はめまい及び嗅覚障害によって低下し、特にめまいが問題となって転職を余儀なくされたのであり、その労働能力が低下していることは明らかであるが、日常生活レベルでは特に支障がない程度であることなどから、通常は併合11級の障害は20%の労働能力喪失率とみるが、労働能力喪失率表はもともと肉体的運動能力の喪失率を示すものであり、経済的労働能力の喪失率と必ずしも合致するものではなく、被害者の職業と受けた具体的状況によって、具体的な労働能力喪失の程度を判断すべきである(最高裁昭和42年11月10日)。よって喪失率労働能力喪失率を14%であると認め、これについては原告の事故前パート収入(年額129万余円)と後遺障害逸失利益等を算定する基礎収入(賃金センサス、345万9,400円)とを比較して実質的に相当であると認めた。

 

3)義母介護費用
原告は事故前、自宅で自ら義母の介護をしていたところ、事故によってできなくなり、介護施設に短期入所せざるを得なくなったため、費用である8万5,153円を支払ったことが認められる。この分については代替労働力にかかる費用の問題であり、休業損害の算定において、パート労働、家事労働及び介護に係る原告の労働能力の低下と一括して評価するのが妥当であると認めた。

 

4)逸失利益
基礎収入345万9,400円、労働能力喪失率14%、労働能力喪失期間を26年間(就労可能年齢満67歳まで)とし、696万2,139円と認めた。