愛知県小牧市の幹線道路において、氏名不詳者による第1事故により横臥していた女性を中型貨物自動車が轢過し死亡させた交通事故

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第1事故により横臥していた女性を中型貨物自動車が轢過し死亡させた交通事故

【判例名】

名古屋地裁 平成25年7月3日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第4号)

 

【死亡・後遺障害等級】

死亡

 

【賠償額】

被害者夫に、800万7,654円
3人の息子に、各275万2,551円

 

【事案の概要】

平成22年9月30日午前5時19分ころ、被告が愛知県小牧市の路上で中型貨物自動車を運転し、第2車線を西進。第1車線に車線変更したところ、氏名不詳者による第1事故があったため横臥していた被害者を発見し、右にハンドルを切り急ブレーキを掛けたが、轢過した交通事故である。
被害者は、死亡時51歳・主婦(有職)。

 

【判例要旨】

1) 過失相殺
第1事故の様態が不明であって、絶対的過失割合を採用することが困難であることから、相対的過失割合を採用し、両者の過失割合を、幹線道路に夜明け前横臥していた死亡した被害者60、被告車運転者40と認めた。

 

2)
第1事故と本事故は、場所的接近性があり、夜間でも車両の行き来がある本件道路で被害者が長時間横臥していたとは認めがたく、時間的接近性も認められ、客観的関連性が認められるとして、氏名不詳者と被告の行為とを共同不正行為と認めるとともに、第1事故で被害者がどのような傷害を負っていたか明確ではなく、被告車は被害者を轢過しており、死に至らしめたことは十分に認められるとして、本事件と被害者の死亡との間に因果関係がないとまではいえないとした。

 

3) 逸失利益
被害者は死亡時51歳で、仕事を持ち、家事をしている。乳がんにかかっており、症状はステージWで、5年後の生存率は約17%であることが認められる。労働能力喪失期間は平均余命の2分の1の18年として計算(生活費控除は3割)し、その40%をもって相当因果関係のある逸失利益(1,132万2,920円)と認めた。

 

4) 死亡慰謝料
死亡慰謝料は、2,200万円と認めた。