神戸市北区の路上において、11歳小学生が搭乗する自転車と歩行者が正面衝突し被害者が植物状態となった交通事故

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11歳小学生が搭乗する自転車と正面衝突し被害者が植物状態となった交通事故

【判例名】

神戸地裁 平成25年7月4日判決(交通事故民事裁判例集46巻・4号)

 

【死亡・後遺障害等級】

1級

 

【賠償額】

被害者に、3,520万7,092円
原告保険会社に、5,999万9,990円

 

【事案の概要】

平成20年9月22日午後6時50分ころ、神戸市北区の路上において、加害者が搭乗する自転車と歩行者である被害者が正面衝突した交通事故。
加害者は、男・11歳・小学生。被害者は女・62歳・主婦。

 

【怪我と後遺症の内容】

急性硬膜下血腫、脳挫傷、頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識障害(植物状態)、開眼するも意思疎通不可、四肢可動不可等の症状を残し、平成21年3月22日に症状固定した。

 

【判例要旨】

1)被告の責任
加害者は、事故当時11歳の小学生であったから、未だ責任能力がなかったとはいえ、事故により被害者に生じた損害については、加害者の親権者で、同居してその監護に当たり、監督義務を負っていた被告(加害者の母)が民法714条1項により賠償責任を負うものとした。

 

2)過失相殺
加害者は相当程度の勾配のある道路を速い速度で走行し、ヘルメットもかぶっていなかった。一方の被害者は、進路前方の安全に留意して歩行すべきであり、前方の確認がやや不十分であったものの、過失相殺の対象としなければならない程の過失があったとは認め難く、加害者100、被害者0と認定した。

 

3) 慰謝料
受傷による慰謝料として300万円、後遺障害慰謝料として2,800万円を認めた。

 

4) 後遺障害逸失利益
労働能力喪失率は100%、労働能力喪失期間10年とし、2,190万4,918円と認めた。

 

5) 将来の介護費
将来の介護費として、夫が一人で手厚い介護を行っているところ、1日当たり,8000円とするのが相当であり、平均余命年数の23年に対応する損害3,938万6,420円と認めた。

 

6) 損益相殺
被害者が受領済みの国民年金法による障害年金についての損益相殺につき、被害者は、口頭弁論終結時までに合計367万2,669円の障害基礎年金の支払を受けていたが、他方で、76万6,800円の国民年金法による老年基礎年金が支払停止になったことが認められ、前者から後者を控除した290万5,869円につき被害者の損害額から控除するのが相当であるとした(残損害額9,520万7,082円)