新潟県妙高市の上信越道下りにおいて中型貨物自動車を運転中に居眠りをして横転した従業員の自損事故

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中型貨物自動車を運転中に居眠りをして横転した従業員の自損事故

【判例名】

神戸地裁 平成25年7月25日判決(交通事故民事裁判例集46巻・4号)

 

【死亡・後遺障害等級】

なし

 

【賠償額】

215万6,985円

 

【事案の概要】

平成23年7月6日午前0時32分ころ、新潟県妙高市の上信越道下りにおいて、積荷搬送中の中型貨物自動車を運転中、運転者が居眠りし一瞬取られたハンドルを逆に切ったが間に合わず、ガードレール等に接触したうえ横転した交通事故。
被告は、平成22年8月31日ころから原告の従業員運転手である。
原告は、自動車運送業等を営む資本金500万円の特例有限会社。

 

【判例要旨】

1)被用者の加害行為による損害賠償
勤務が過酷であったとか日常的に過積載を強いられていたという事情は認められないことから、運転者の過失に基づく事故発生であることを前提に、使用者はその事業の性格、業務内容、労働条件、加害行為の予防などの事情に照らし、損害の公平な分担という見地から信義則上相当と認められる限度において被用者に対し損害の賠償または求償の請求をすることができる。
使用者の業務規模(17名程度の運送業を営む会社)、被用者の勤務態度(良好)、使用者が損失分散措置を怠っていたこと(自損事故につき車両保険の加入取り止め、ただし、運転者も了解)等を考慮のうえ、従業員運転者の使用者に対する賠償責任につき30%の限度で負うのが相当と認めた。

 

2)休車損害
使用者に遊休車が存在しなかったことから、代替車両の購入までに要した106日分につき、事故車両による事故前約5ヵ月間の収益から経費を控除した額から算出される1日あたりの稼働利益を基礎に算出した額、168万4,128円を認めた。

 

 

3)使用者が被ったその他の損害
積荷損害保険免責金、自動車対物保険免責金、車両損害、レッカー代を含む車両処分料、代替車両税金等諸費用、破損積載物引き上げに要した運賃及びそのための配車により生じた運行中止キャンセル料を認めた。