愛知県東海市にて駐車場から道路に右折侵入しようとして直進してきたバイクに衝突した交通事故

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駐車場から道路に右折侵入しようとして直進してきたバイクに衝突した交通事故

【判例名】

名古屋地裁 平成25年8月5日判決(交通事故民事裁判例集46巻・第4号)

 

【死亡・後遺障害等級】

併合6級

 

【賠償額】

6,084万8,018円

 

【事案の概要】

平成21年6月24日午前11時35分ころ、原告が愛知県東海市名和町において、東西に延びる市道を東方から西方に向けて原告車両(自動二輪車)を運転し走行していたところ、本件道路南側路外施設(駐車場)から本件道路に右折侵入しようとした被告車両(普通貨物自動車)が衝突した交通事故。
被害者は、男性、年齢不詳、給与所得者。

 

【怪我と後遺症の内容】

左脛腓骨開放骨折、左下肢外傷性軟部欠損、左股関節臼蓋骨骨折等の傷害を負い、平成23年10月24日症状固定の診断を受け、左下肢の機能障害7級、左下肢の醜状障害12級、左下肢の短縮障害13級、併合6級が認定された。

 

【判例要旨】

1)過失相殺
被告は、右折する際に、右方の見とおしが悪かったのであるから十分に右方の安全を確認すべきであるのにこれを怠り、車両が存在しないものと軽信して左方を見ながら進行した重い過失があるとする一方、原告は被告車両が原告車両の存在に気付かないまま発進するおそれがあることを認識できたと認められ、被告車両が発進した場合であっても安全に停止することができるような速度ないし態様で走行すべきであるのにこれを怠った過失があるとして、両者の過失割合を原告15、被告85と認知した。

 

2)後遺障害逸失利益
後遺障害の残存により原告の収入は現実に相当程度減少しており、事故がなかった場合に得られたであろう昇給等の機会を失った不利益も小さなものではないとして、原告の給与の額面金額が後遺障害の残存によって減少していない旨の被告の主張を認めなかった。
事故の前年の収入を基礎に、31年間にわたり、7級の労働能力喪失率56パーセントと13級労働能力喪失率9パーセントの合計である65パーセントの労働能力喪失、5,442万779円を認めた。

 

3)任意保険による補填
被保険者の相手方に対する損害賠償債務を保険者が保険契約に基づいて被保険者のために弁済するものであるから、原則として、弁済が充当される損害項目は限定されず、相手方の総損害額について過失相殺や損益相殺等の調整を行った後の損害賠償請求権額に対して弁済を充当すべきところ、本件において、弁済が充当される損害項目を限定する合意等は認められないから、原告の総損害額について過失相殺等の調整を行った後の損害賠償請求権額から任意保険による既払額を控除するべきであると認めた。

 

4)後遺障害慰謝料
後遺障害慰謝料は、1,200万円を認めた。