東京都練馬区の新青梅街道の交差点において赤信号を無視して直進した自転車が横断歩道上を横断中の被害者に衝突した交通事故

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赤信号を無視して直進した自転車が横断中の被害者に衝突した交通事故

【判例名】

東京地裁 平成25年8月6日判決(交通事故民事裁判例集46巻・4号)

 

【死亡・後遺障害等級】

高次脳機能障害 1級1号

 

【賠償額】

1,219万331円

 

【事案の概要】

平成20年11月5日午前8時17分ころ、東京都練馬区、新青梅街道の信号機により交通整理の行われている変形十字路交差点において、道路左側を直進中の自転車が、横断歩道上を横断中の被害者に衝突した交通事故。
被害者は、症状固定時62歳、男性。

 

【怪我と後遺症の内容】

頭部外傷、頭蓋底骨骨折、前頭葉脳挫傷、急性硬膜下血腫等の障害を負い、その後も現在に至るまで、D病院に入院している。平成22年6月30日、症状固定と診断され、後遺障害等級第1級が認定された。

 

【判例要旨】

1)過失相殺
道路左側を進行中の自転車運転手は対面赤信号を看過したまま交差点を進行した過失がある一方、被害者は歩行者用信号機の青色信号に従って進行したとして、過失相殺を認めなかった。

 

2)使用者責任
加害自転車搭乗者が、自転車便などを業とする被告の会社の自転車便の運転手として稼働を開始するに当たり起こした事故に関する被告の使用者責任(民法715条)につき、自転車運転手との契約形態いかんを問わず、同運転手が被告から貸与された無線機を常時携帯して稼働している等、その勤務携帯に基づけば実質的に指揮命令関係があると認めたうえ、通勤途上であっても事業執行性も認められるとして、使用者責任を認めた。

 

3)症状固定後の将来入院費
高次脳機能障害の後遺障害を負った被害者が、症状固定後も個室による入院の必要性・相当性があると認められるとして、国民健康保険限度額適用認定証により自己負担額の減額を受け入れた入院費を基礎として、症状固定から平均余命までの間の将来入院費(1,846万2,528円)の賠償を認めた。

 

4)後遺障害逸失利益
定年退職後、再雇用された給与所得の後遺障害による逸失利益につき、65歳までの3年間は定年退職・再雇用前後の給与額を合算した額を、その後の7年間(平均余命の約半分が10年)は賃金センサス男性学歴計65?69歳の平均年収を基礎収入としたうえで、労働能力喪失率を100パーセントとし、ライプニッツ方式により、3,420万9,380円を認めた。

 

5)休業損害
日額1万3,995円、入院期間603日間として、843万8,985円を認めた。

 

6)後遺障害慰謝料
後遺障害慰謝料として2,800万円を認めた。